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ストレッチしても肩こりがすぐ戻るのはなぜ?|「伸ばす」だけでは足りない理由

2026/07/20 お役立ちブログ

肩がつらいとき、首をゆっくり倒して伸ばす。肩甲骨をぐるぐる回す。伸ばした直後は、たしかに楽になりますよね。

でも、夕方にはまた重くなって、翌朝には元通り。

「ストレッチって、意味ないのかな…」

そう感じたことのある方に、今日はお伝えしたいことがあります。ストレッチが無意味なわけではありません。ただ、「なぜ戻るのか」にはちゃんと理由があります。

肩こりの正体は「負荷のかかりすぎ」

まず前提から。姿勢が良くても悪くても、同じ筋肉に負荷がかかり続ければ、筋肉は張ります。張った状態が続くと、こりや痛みにつながる。これは誰にでも起こる、体の自然な反応です。

問題は、その張りを自分である程度リカバリーできるかどうか。ここが、すぐ戻る人とそうでない人の分かれ目です。

筋肉の「力の出し方」には2種類ある

筋肉は縮むことで力を出しますが、実は力の出し方には2種類あります。

  • 縮みながら力を出す…荷物を持ち上げるときの腕の筋肉(求心性収縮)
  • 伸ばされながら、耐えるように力を出す…荷物をゆっくり下ろすときの腕の筋肉(遠心性収縮)

肩こりで張っている筋肉の多くは、後者の「伸ばされながら耐える」状態です。

たとえばデスクワークで頭が少し前に出た姿勢。このとき首の後ろから肩にかけての筋肉は、伸ばされながら重い頭を支え続けています。この「耐え続ける」状態が何時間も続くこと——それが肩の張りの正体です。

だから「伸ばすだけ」では戻る

ここで最初の疑問に戻ります。

耐え続けて固まった筋肉を、ストレッチやマッサージでほぐすと、一時的に緩んで血の巡りが良くなり、痛みや重だるさは和らぎます。これはちゃんとした効果です。

ただ、この固まり方をした筋肉には厄介な性質があります。

弛緩(元の長さに戻ること)がしづらく、本来の仕事である「縮むこと」もしづらくなっているのです。

つまり、伸ばして緩めるだけでは、筋肉は「働ける状態」に戻っていません。だから時間が経つと、また同じ張りに戻ってしまう。ストレッチのやり方が悪いのではなく、届いていない部分が残っているだけなんです。

セルフケアのヒント:「伸ばす」だけでなく「縮める」

では、どうすればいいか。

固まった筋肉には、ストレッチだけよりも、「縮める」動きを入れてあげる方が効果的です。筋肉は、一度しっかり縮む(求心性収縮)と、そのあと緩みやすくなる性質があるからです。

やり方のひとつを挙げると、肩甲骨をぎゅーっと背中の真ん中に寄せて数秒キープしてから、ストンと力を抜く。「伸ばす」の前に「縮める→脱力」をひとつ入れるだけで、緩み方が変わります。

このとき、大切なポイントがあります。肩こりで張りやすい筋肉は、小さな筋肉です。小さな筋肉を動かすときは、動かしている部位に意識を置いて、ゆっくり・大きく動かすこと。そして、自分の可動域の範囲内で行うことです。

最初のうちは、小さな筋肉を意識するのは難しいと感じるはずです。最初からできる人は、ほとんどいません。でも、やれば誰でもできるようになります。

逆に、固まったまま放っておくと、縮む力はどんどん出しにくくなります。「伸ばすだけ」のケアが堂々巡りになりやすいのは、このためです。

目指すのは「張ってもリカバリーできる体」

最後に、大事なことをひとつ。

「二度と肩がこらない体」は、残念ながらありません。負荷がかかりすぎれば、誰の筋肉でも張ります。

目指したいのは、張っても、自分である程度リカバリーできる体です。筋肉が「縮む・緩む」という本来の働きを取り戻していれば、張っても短期間で回復できます。

ストレッチしてもすぐ戻るのは、あなたのやり方が悪いからでも、体質だからでもありません。筋肉がまだ「働ける状態」に戻っていないだけ。「伸ばす」に「縮める」をひとつ足すことから、始めてみてください。

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