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姿勢改善3回目|姿勢を良くして首・肩の重だるさを改善したい女性 part3

2025/07/09 症例紹介

前回の施術から1週間。今回は3回目の施術です。
患者さん(AKさん)は、少しずつ体の変化を感じてきています。

■ この1週間の状態

  • 首の重だるさは、ほとんど気にならなかった
  • 仕事が忙しいときに軽くハリを感じるが、すぐにおさまる
  • 朝起きたときの首の重さは少し残る

また、「上を向く(頸部後屈)と首の後ろに嫌な感じがある」とのこと。
痛みはないものの、首を反らす動きに不快感を覚えている状態です。

■ 改善は見られるが、まだ安定性に課題あり

症状は前回よりも確実に改善傾向にありますが、まだ背骨や骨盤の動きに不安定さが残っているため、期間を空けると元に戻る可能性があります。

特に問題となっているのは以下の点です:

  • 胸椎(きょうつい)前弯の動きが出ていない
  • その分、腰椎が過剰に動いて代償してしまっている
  • 骨盤の安定性がまだ十分でない

※胸椎は本来、自然な「後弯(背中が少し丸くなるカーブ)」があるのが正常です。ただし、動きとしては前弯(前に曲げる方向)の動きも必要です。
この動きが出ないと、背骨全体の連動が悪くなり、腰や首に負担がかかりやすくなります。

■ 今回の施術ポイント

今回も筋肉を動かすトレーニングだけでなく、全身の可動域(動きの広さ)やバランスを整えることからスタートしました。
特に背骨や骨盤の動きが出やすくなるよう、全体の調整を行ったうえで、筋肉の使い方を体に覚えさせる練習へと進みました。

1. 下半身と骨盤の安定性を高める

チェックの結果、臀筋(でんきん)=お尻の筋肉の働きが弱く、脚を上げる動作では体幹や太もも裏(ハムストリングス)が代償している状態でした。

臀筋の働きが悪いと、股関節周辺が不安定になり、姿勢にも影響が出ます。
そこで、臀筋をしっかり収縮させるためのトレーニングを実施。
最初は感覚がつかみにくかったため、補助を加えて筋収縮の意識づけを行いました。

臀筋が働くことで股関節の安定が得られ、それが骨盤の安定にもつながります。

2. 胸椎の動きを引き出すための連動づくり

良い姿勢を保つためには、胸椎(背中上部)の可動性が重要です。そのためには、肩甲骨の自由な動きが必要になります。

今回は、

  • 腕と肩甲骨の連動性を高める練習
  • 肩関節のインナーマッスル(棘上筋・棘下筋など)を活性化する練習

インナーマッスルは小さく繊細な筋肉で、最初は動いている感覚がわかりにくいため、補助しながら「筋肉が動く感覚」を体に覚えさせていきます。

胸椎の動きが出てくると、自然と姿勢を支える筋肉が働きやすくなり、首や肩への負担も減っていきます。

3. 足裏の感覚を取り戻すテーピング

施術の最後には、足の裏で地面を掴む感覚を高めるためにテーピングを巻いて足の動きをサポートします。
足の接地感覚は、姿勢やバランスに大きく関わります。

特に足指の使い方が弱いと、地面からの反力をうまく受け取れず、上半身の姿勢にも影響が出ます。
そのため、足裏からの安定をサポートすることも重要な施術の一部としています。

■ 宿題トレーニングについて

今回も、ご自宅で簡単にできるセルフトレーニングを宿題としてお渡ししました。

内容はとてもシンプルで、患者さんからは毎回「これだけでいいんですか?」と驚かれます。
回数も負荷も少ないので、日常の中で気づいたときに取り入れられるようにしています。

今回は、

  • 臀筋を意識的に働かせる練習
  • 肩と肩甲骨の連動を引き出す練習

を自宅で継続していただく内容にしました。

■ 今後の方針

首の重だるさは大きく改善していますが、良い姿勢を安定して維持するためには、
引き続き「土台(下半身・骨盤)」と「背骨全体の連動」を作っていくことが大切です。

次回の施術も1週間後。
良い状態をしっかりと体に定着させるためにサポートを続けていきます。

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